2025-08-12
イオンクロマトグラフィーによるマルチトールとマルトースの分離測定
キーワード:マルチトールとマルトース、糖アルコールと糖類、イオンクロマトグラフィー(IC)、アンペロメトリック検出器。
1. 実験方法
1.1 装置構成
表1 イオンクロマトグラフィーシステムの構成リスト
No. |
モジュール |
数量 |
1 |
IC6300 イオンクロマトグラフ |
1 |
2 |
AS3110 オートサンプラー |
1 |
3 |
糖分析カラム 4.0*250mm |
1 |
1.2 実験材料と補助装置
マルチトール(100ug/mL)
グルコース標準溶液(1000mg/L)
スクロース標準溶液(1000mg/L)
フルクトース標準溶液(1000mg/L)
ラクトース標準溶液(1000mg/L)
マルトース標準溶液(1000mg/L)
実験用水は超純水精製システムを用いて調製し、25℃での抵抗率は18.25 MΩ・cmでした。
1.3 試験条件
装置 |
Wayeal IC6300 インテリジェントイオンクロマトグラフ |
||
クロマトグラフィーカラム |
糖分析カラム 4.0*250mm |
||
流速 |
1.0mL/min |
||
移動相 |
NaOH グラジエント溶出 |
||
注入量 |
10μL |
||
カラム温度 |
30℃ |
検出器温度 |
30℃ |
作用電極 |
Au電極 |
参照電極 |
Ag/AgCl |
検出器 |
アンペロメトリック検出器 |
モード |
パルス積分 |
波形選択 |
金電極、糖類、四電位法 |
1.4 サンプル前処理
適切な量のマルチトール溶液(100μg/mL)を10倍に希釈し、0.45μm水性シリンジフィルターでろ過した後、装置で分析しました。
2. 結果と考察
2.1 サンプル試験
図1. 食品中の5種類の糖とマルチトールの混合標準溶液のクロマトグラム
図2. マルトース標準溶液のクロマトグラム
図3. 3回の注入によるマルチトール標準溶液の重ね合わせクロマトグラム
サンプルの再現性の結果:
マルチトール |
|
保持時間RSD % |
ピーク面積RSD % |
0.073 |
0.200 |
3. 結論
本研究では、WayealのIC6300イオンクロマトグラフィーシステム(糖分析カラム、NaOHグラジエント溶出、アンペロメトリック検出器を装備)を用いて、マルトースとマルチトールの分離を測定しました。
この方法はシンプルで高速です。試験結果から、マルチトールのピーク形状は良好で、ターゲットピークの応答信号は明らかであることがわかります。液体クロマトグラフィー法と比較して、この方法は良好な分離効果と高い再現性を持ち、マルトースとマルチトールの同時検出により適しています。
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